恐ろしい天敵&白と水色の天使 イボタノキを巡るドラマ

画像
      ウラゴマダラシジミ    2015年 5月24日 北関東
皆様こんばんは
今年も黄色いトンボの季節、しかも高温続きのせいかかなり
早く到来となりました。こんなことは初めてです。
温暖化の影響はじわじわといつに間にか大きくなっているよう
に感じています。

そのトンボのポイントにはイボタノキの割と大きい株が多くあります。
ちょっと遅いですがウラゴマダラシジミを撮ろうと見て回りました。
しかし朝が苦手な私、日中に行くとウラゴマさん達は活発に雑木林を
ダイナミックに飛び回り、止まりません。
それでも他のを含めて観察を続けていました。
画像
      モンシロチョウ      2015年 5月23日 北関東

満開のイボタノキの花は石鹸を連想する独特な香りを漂わせ
甲虫を引き寄せています。モンシロチョウもこの花の常客です。

そんなイボタノキの茂みに何か違和感を覚えました。
画像
      イボタガ 終齢幼虫     2015年 5月24日 北関東

こういう虫センサーが働くのが私の特技? スカウター虫モード装着
です^^。枝に止まり葉を食べていたのはイボタガ終齢幼虫でした。

若齢の時は背中の前と後ろに4本づつ太い糸状の飾りを付けていて
敵への威嚇に利用していますが、終齢になると脱落してのっぺりした
芋虫になります。

さて撮っていると何かが芋虫に止まっているのに気づきました。
寄生バエです。 拡大してみると。
画像
   イボタガの幼虫に産卵している寄生バエ 2015年 5月24日 北関東
芋虫の体にはハエの卵がたくさん付いています。数えてみたら
20個を超えていました。これではせっかくサナギになっても体を
食われてにはなれません。本当に恐ろしい天敵です。人間にも
寄生する生き物はいますが、死ぬまで食われるのはウイルスなど
の微小生物以外にはいないようです。

折角ですのでイボタガの成虫を紹介します。
画像
      イボタガ         2012年 4月15日 栃木県
                   以下も同様ですが捕獲撮影
しかしこのデザイン、何故できたのか不思議です。デザイナーでも
こんなのはなかなか思いつかないでしょう。
基本的には目玉模様フクロウをまねて敵のを撃退するのだと
言われています。
画像
画像
裏面の方がフクロウの模様のイメージに近い感じです。
画像
触角で雌雄を見分けられることが多いですが、イボタガ
雌雄とも同じような形なので、良く調べないと雌雄はわかりません。

イボタノキは獲物が多いと見えてスズメバチが多くハンティングに
やって来ます。この時期なのででっかい女王蜂も来ます。
一度甲虫を捕え、噛み砕いているのを見かけました。
画像
休憩中をパチリ!
画像
                      2015年5月30日 北関東

さてラストは白と水色の天使ことウラゴマダラシジミです。
日中は森を翔け巡っていますが、夕方は食事でイボタノキの花に集まります。
しかしこの所毎回午後になると吹く強風で撮影は散々でした。
おまけに冒頭に書いたように時期が遅く、擦れや欠けが目立ちます。
画像
                      2015年 5月24日 北関東

このとは相性が悪くあまりいい写真が撮れてません。
画像
   笹のアブラムシの排泄した甘い汁を吸う  2012年6月17日 北関東
画像
   翅表はきれいな紫がかった水色です。2012年 6月17日 北関東
今回も強風のせいでピントがずれました(涙)。
画像
                      2015年 6月 6日 北関東

今回も閲覧ありがとうございました。
次回もお楽しみに!

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 16

驚いた 驚いた
面白い 面白い 面白い 面白い
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

あん
2015年06月14日 12:41
イボタノキを舞台に、こんな事件が展開していたのですね。とても面白い内容でした!!
虫センサーを内蔵しておられるつばさ2号さんだから、
この幼虫を見つけるのは簡単だったでしょう。
私なら、花に来ている虫ばかりに目が行って、
幼虫には気が付かないで終わりです。
そういえば、ハイイロセダカモクメもまだ探せていません。
toki
2015年06月15日 07:04
よく行くところにもイボタノキがあります。
マルハナバチが来ると聞いていましたが、
イボタガ、チョウ、楽しみですね。
こういう怖いお話も自然界では普通なのか。
人間にたとえるから怖いんでしょうね。
ジダン
2015年06月15日 16:13
黄色っぽい楕円の小さなのが卵でしょうか。
イボタガには迷惑な話でしょうが、これで自然界のバランスが保たれているのでまぁ仕方ないですね。
イボタガみたいな独特の模様の大きな蛾が大量発生したらそれはそれで怖いかも・・・(笑)
実はまだイボタガ見たことないので一度撮りたい蛾なんですけどね~。
翅の模様に目が行きがちですが触覚もなかなかいいですね。
2015年06月15日 20:04
昆虫の生態って面白いですね
とても興味深く拝見させていただきました。
つばさ2号
2015年06月15日 23:56
あんさん こんばんは

長年フィールドにいるとその植物や岩等と
模様や形が違う違和感が何となくわかる様
になるみたいです。また明らかに虫の形を
していると、いくら木の葉などに化けても
一部の猛者を除き大概見破れます^^。

ハイイロセダカモクメは普通種だそうです
が県外へ行かないと難しいようです。
確かに見てみたい芋虫ですね!
ありがとうございました。
つばさ2号
2015年06月16日 00:07
tokiさん こんばんは
ありがとうございます。

マルハナバチ、確かに来てました。
ハナムグリなども多く、イボタガ幼虫の
全体写真の上の方にコアオハナムグリが
2匹写ってます。探してみて下さい^^。

体の中を食われるって怖いですよね。
人のウイルスや細菌は高熱や出血で、組
織を破壊されることはありますが、体を
齧られはしないですから。
でも人間以外は生きるために食べるので
あって趣味や金儲けでやるものは皆無、
縄張りから他者を全て排除するライオン
はいないし、必要以上の食糧を大量に
貯め込む鳥やリスもいません。
つばさ2号
2015年06月16日 00:21
ジダンさん こんばんは

ラグビーボールを細くしたようなクリーム
色の粒が卵です。幼虫はハエにたかられても
無抵抗で葉を食べていました。すぐ体を振り
防御する者もいると思いますが、鈍感?

確かに天敵がいることでバランスが保たれて
いて、芋虫・毛虫が大発生すると病気が流行
したり、鳥やカタビロオサムシが集まって来
たりして全部成虫にはなれません。

イボタガはトンボを探していて、ツチイナゴ
しかおらず何かいないかと徘徊していて偶然
見つけました^^。
触角は体の形に合わせくの字に曲がっていて
かっこいいですね!
ありがとうございました。
つばさ2号
2015年06月16日 00:30
GAKUさん こんばんは。
何かと忙しく皆様の所へお邪魔できず、申し
訳無く思っています。

生態を事細かに撮影されるプロ・アマの方々
には到底敵いませんが、フィールドで遭遇
したシーンは極力技術と機材で撮れる限り
チャレンジするつもりでやってます。

想像もつかない生態の虫もいるので、そう
いう世界が地球にはあることをもっと理解
してもらい、地球の大切さをアピールでき
たらと思います。ありがとうございました。
2015年06月16日 23:23
つばさ2号さん、こんばんは。
今回も盛りだくさんでしたね、、私の知らないことだらけ、、大変面白く読ませていただきました。
スズメバチが甲虫を噛み砕くシーンを想像していて、、私の好きな作家、百田尚樹の「風の中のマリア」、、だいぶ前にブログにアップしたのを想い出していました。
いつもありがとうございます。
つばさ2号
2015年06月17日 21:47
OTSUKYONさん こんばんは
こちらこそいつもありがとうございます。

スズメバチはミツバチなどと同じ社会性蜂
ですが、働き蜂は皆メスです。オスは種付
だけの役目で、晩秋に現れ役目を終えると
すぐ死んでしまいます。毒針はメスだけで
オスは無いので平気で掴めます^^。人を
驚かす悪ふざけに使えます(笑)。

最近撮影に行くルート上に模型店があるの
を知りました。カメラやレンズは高くて買
えないので、最近異常に進化しているKATO
の電気機関車でも買おうかと思ってます^^。
2015年06月18日 09:32
つばさ2号 ご無沙汰しています。

このイボタガに憧れて、蛾にハマりました。
ブログ開設以前に、幼虫を見つけ蛹になるまで
飼育、観察して、記事にしています。
11か月間の長い蛹の期間、楽しみにしていま
したが、憎い寄生バエにヤラレテいました。
あれから5年、毎年探していますが、いまだに
鬼の牙のような成虫を見つけていません。
でも 458種の蛾を見つけました。

●2010/05/11 イボタガの飼育 幼虫→蛹化。
http://s2014no64.at.webry.info/201102/article_1.html
つばさ2号
2015年06月19日 06:39
ツユヒメさん ありがとうございます。

私は定年間近ですがまだサラリーマンで
家もスペースが無いし家族(もう妻だけ
ですが)の顰蹙を買うので飼育観察は
できないからツユヒメさんのご努力には
いつも凄い!と思っています。

寄生するハエや蜂にやられる率は結構多い
ようですね。蝶の蛹でも良く見ました。
せっかく蛹に育てても寄生がわかるとがっ
かりですね。

イボタガは良く灯火に来るようですが、私
もまだ見た事はありません。春は灯火の虫
が少ないので見て回る機会が無いのも要因
ですが。今回の個体は真昼間に樹の幹で見
つけました。
ツユヒメ
2020年06月17日 14:49
つばさ2号さんへ

ご無沙汰しています。調べたら5年前にも、貴イボタガの記事に
憧れて飼育、残念ながら羽化せず…でした。

その後2017年4月に 成虫を見つけて記事にしていますが、
今回 終齢幼虫を飼育しましたが、ご覧のように、寄生バエに
されてしました。羽化率は本当に厳しいですね。

2020/06/13の記事のトンボは クロスジギンヤンマでしょうか
先日山地の池で、産卵中のメスにオスが交尾にアタック、
メスを拉致されてしまいました。
動画で切り出して見ましたが、ボケボケでした。
トンボはハンディカムでも限界がありますね。
つばさ2号
2020年06月18日 07:45
ツユヒメさん おはようございます。
こちらこそご無沙汰ですみません。時々見させていただき
こちらでは開発でどんどんいなくなって見られない虫達が
多く見られる環境をいつもうらやましく思っていました。
今回は私の記事を紹介いただき、コメント共々ありがとう
ございました。

私が見た状況の結果がどうなるか証明していただいた形に
なった訳ですが、折角期待して育てたのに蛾が羽化でき
なかったのは残念ですね。
私はあれ以来イボタガは見てません。昔国営森林公園の
庭園で中齢幼虫を見たことがありましたが、関東では
平地でイボタガを見つけるのはもう無理に近いです。

クロスジギンヤンマは地元にもまだ居ますが、気軽に
見れるトンボではなくなりました。私は他の方々が結構
撮られているのであえて手を出してません^^。
フィルムカメラ時代に縄張り飛翔を撮って見ましたが、
全然歯が立たず、それ以来チャレンジしてません。

この記事へのトラックバック